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[Blog]AR(拡張現実)

2020年4月10日

日本人なら誰もが知っている国民的マンガである「ドラゴンボール」、その作中に出てくる「スカウター」という装置を皆さんご存知でしょうか。

片目にかけるメガネのようなもので、スカウター越しに見える敵の戦闘力を測ることができます。あくまでも漫画の中の話なので実現不可能だと思われるでしょうが、近年話題になっている「AR」の技術を用いれば、あるいは可能かもしれません。
 

ARとは、「Augmented Reality」の略称で、日本語では「拡張現実」と訳されます。

現実世界とは別の仮想空間を生み出す「VR」とは異なり、ARは現実世界に文字や音声、デザインなどのデジタル情報を映し出すというものです。

 

先ほど述べたスカウターは、まさにARに当てはまります。

有名なところで言うと、「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」などのスマホゲームも、ARの技術を用いたものです。
普通の街並みにキャラクターやモンスターが出現する、新時代のゲームと言えますね。
このように、ARはエンターテイメント事業に活用されることが多いです。

 

しかし、ビジネスのシーンでもARの技術が重宝されるようになってきました。

例えば、新入社員に仕事を教えたいが、新人教育に割く人員や時間がもったいない。

そういった場合に、仕事のマニュアルや手順が映し出されるようなメガネ型のARデバイスがあれば、新入社員は自分で仕事を進めて行くことが可能になるでしょう。

労働力不足が深刻となってきている現代において、ARは有効な解決手段となり得ます。
 

アメリカの「Google」は、かなり早い段階からAR事業に取り組んでいます。

2012年に開発した「Google Glass」は、メガネ型のウェアラブル端末で、撮影機能やディスプレイ機能を備えていましたが、プライバシーの観点などから発売は見送られていました。

しかし現在は、企業向けのデバイスとして活用されています。
 

他にも、ARの技術は医療業界、物流業界、建設業界など、様々な方面で役立てられています。

近い将来、街中のサラリーマンがスカウターのようなものを身につけて仕事するようになるかもしれません。しかし、最先端の技術は行き過ぎると危険な場合もあります。

Googleの例で挙げたように、ARデバイスが盗撮や盗聴、プライバシーの侵害を、図らずとも促進してしまうかもしれません。

 

便利なツールを悪用しないように、倫理観を見直しつつ技術と向き合っていく必要があります。