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[Blog]キャッシュレス化

2020年3月12日

2024年に一万円札、五千円札、千円札の各紙幣のデザインが20年ぶりに刷新されることになりました。

 

一万円札は福沢諭吉から渋沢栄一に、五千円札は樋口一葉から津田梅子に、千円札は野口英世から北里柴三郎へと変更になります。

見慣れた顔が見られなくなるのは少し寂しいですが、新しい紙幣も楽しみですね。
 

しかし、こういった新紙幣を見る機会も少なくなるかもしれません。

なぜなら、日本でも徐々にキャッシュレス化が進んでいるからです。

現金を使わない決済は、小売店や飲食店など、今や日本全国で見られるようになりました。


クレジットカードやICカードを用いた決済は一昔前から採用されていましたが、現在ブームになっているのは、「PayPay」や「LINE Pay」などに代表される、QRコードを用いた「スマホ決済」です。
スマホ決済とは、その名の通りスマートフォンを使った決済のことで、スマホをかざすだけで支払いができるという便利さ、スピーディーさから「スマート決済」とも呼ばれます。
スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、アプリ内でクレジットカードや銀行口座などの情報を入力するだけで、自動的に決済を行えるという仕組みです。
 

このサービスの大きなメリットは、先ほども挙げたように、決済がより手軽かつスピーディーになることです。

スマホのみで決済できるので財布を持ち運ぶ必要もありませんし、小銭を取り出す手間が省けるので、スマートに買い物することができます。
 

また、アプリによってはポイント還元などのサービスもあり、効率よく使えばお得に買い物できるようになっています。
 

店舗側にも、スピーディーな支払いにより、レジの混雑を解消できるというメリットがあります。

そもそも、スマホ決済ができるかどうかでお店を選んでいる消費者も現れてきているので、店舗側はそのシステムを導入せざるを得ないという状況かもしれません。
 

こういったキャッシュレス化の波が日本に訪れているわけですが、これでも日本は「キャッシュレス化後進国」です。

現在日本のキャッシュレス決済比率は約20%と、先進諸国と比較するとかなり低い水準になっています。

ちなみに隣国の韓国は、既に比率が90%を超えている「キャッシュレス化先進国」です。
 

キャッシュレス化が正しい道とは限りませんが、今の日本は「現金オンリー」の店と「キャッシュレスオンリー」の店が混在していて、中途半端な状態だと言えます。

このままでは消費者も店舗も困惑してしまうので、政府がきちんと方針を定め、舵を切っていくことが必要になるでしょう。