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[Blog]サブスクリプションモデル

2020年3月19日

2020年のアカデミー賞では、韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」が作品賞を受賞しました。非英語作品が作品賞を獲得するのはアカデミー賞史上初の快挙であり、アジア映画が世界に広まるきっかけとなるかもしれません。


しかし、映画の消費方法も年々移り変わっています。

経済産業省のデータによると、現在の映画館の入場者数は2000年代に比べ約3分の2と落ち込んでいます。

「君の名は」や「名探偵コナン」などのアニメ作品の台頭もあり興行収入は維持していますが、映画館に行き映画を鑑賞する人は少なくなってきているのが現状です。

現代人はどのように映画を観ているかというと、「Netflix」や「Amazonプライム」、「Hulu」などの「サブスクリプションサービス」が一つの手段となっています。
 

サブスクリプションとは、消費者が定額料金を定期的に払うことで、該当期間中サービスを受けることを指す言葉です。略して「サブスク」と呼ばれることが多いです。

 

先ほど挙げた「Netflix」は、2007年に動画ストリーミング配信サービスをスタートをさせた、いわばサブスクのパイオニアであり、現在の会員数は全世界で1億人以上、売上は毎年1兆円以上のマンモス企業へと成長した。

同社は既存の映画を配信するだけではなく、オリジナルの作品制作にも力を入れています。

2019年の作品「ROME/ローマ」は、アカデミー賞作品賞候補に選ばれるなど、オリジナル作品も快進撃を続けています。


サブスクリプションサービスは、動画ストリーミングに限ったものではありません。

「Appleミュージック」や「Spotify」などの音楽ストリーミングアプリ、「kindle」や「dマガジン」などの電子書籍もサブスク化しています。

他にも、トヨタが行っているサブスクリプションサービスである「KINTO」は、トヨタの新車を諸経費込みの月額制で乗れるというものです。

保険料やメンテナンス料も込みなので、安心して乗ることができます。
 

映画でも音楽でも、観たい映画、聴きたい音楽ひとつひとつにお金を払うのではなく、まとめて消費される時代になってきました。

国民の9割がスマートフォンやタブレットを持つ現代において、当然の流れと言えるかもしれません。